6月中旬の告知×3

例年なら梅雨は一番というか唯一の仇敵的季節であり、待てども引かない雲に次ぐ雲は「垂れ込める」という動詞が意味するところをこれでもかというほどに教えてくる。晴れの復権を望みながら空を睨む自分の目は、いつの間にこんな子になってしまったのかというくらいどぎつかったものですが。

今年はどうしようもなく身体と世の中のバランス、折り合いみたいなものが悪いのであまり抵抗の気も起きない。雨が降ったらああ雨か、雨が続いたらああずっと雨かとそれくらい、不感症の季節。張り合いのないこと。最近は自転車を漕いでいる時しか生きている実感を得られないのでずっと漕いでいるけど、なんだか車輪が地面についていないような気もする。それでも走るとすごく気持ち良くて、大好き!となるので本当に今一番感謝したい人は自転車を作ろうとした人かもしれない。よくもまああんなものを。

告知①

もう昨日のことですが、6/17にSouth Penguinのニュー・シングル”bubbles/mad love”が7インチレコードと配信でリリースされました。

https://smarturl.it/southpenguin_bubbles

改めて聴くと音の質感がすごくいいです。プレイヤー8人と録音の葛西さん、ポストプロダクションの岡田さんの全員の力が緊密に張ってるようです。ジャケもおすすめ、気に入った方はレコードもぜひ!

告知②

6/21(日)の夜に久々の生ライブを行います。田上碧さん(Voice)との二人組で、場所は水道橋のフタリ(https://www.ftarri.com/suidobashi/)です。もともと台湾から音楽家の方をお一人迎えて三人組でやる予定でしたがこんなことになってしまったので二人です。感染のリスクは依然ある中ですが、しかしもともと生でお客を集めて公演を行うのがその本懐である音楽産業は、そうおいそれと配信ライブに移行できるわけではない=どうにかしてこの状況下で生の公演を継続させる必要がある(それは飲食店をはじめとした多くの生の産業と同じように)と思います。もちろん長期間の活動停止に耐えうる補償がなされて安心してずっと休めるならそっちの方がいいとも思いますが、しかしそれにも様々な限界があるので、対策を怠らずに少しずつできることを再開していくのは今実は最善の策なのかもしれない。とはいえ公演規模を縮小せざるを得ない中での営業にも経済的限界があるので、そこを行政とどう協同していけるかが鍵なのだろうか。個人的にはやっぱり財政の底に関する情報開示が十分になされないと、本当に出せないのかそれとも出し惜しんでいるのかわからないのが結構問題に思う。そして公文書をガンガン捨てるような政権に信頼度があるわけもないので、どうしても疑わざるを得ないこの状況は本当に辛い。真っ当なことが行われてほしい。

話が逸れましたが6/21(日)のライブは19:30開場20:00開演でチケット2000円です。感染症対策として完全予約制で10名様限定となっております。「店内ではマスク着用をお願いいたします」とのことです。体調が少しでも優れない方は(予約後でも遠慮なく)キャンセルをお願いいたします。

来てくださる方は自分に直接連絡していただくか、info@ftarri.com 宛に氏名、人数、電話番号をお送りください。CDストアでもあるフタリには物凄い量の実験/即興系音源が揃っていたりして、それもとても楽しいです。

内容は即興演奏(制限あり/なし)のほか、田上さんに自分の書いたテキストを読んでもらう演目、田上さんのレパートリーなど色々やる予定です。結構テキストを扱うことに焦点を当てることになりそうで、田上さんの縦横無尽で懐深い声のありようを是非ご覧になっていただきたい。これは田上さんが今年の2月にやっていたパフォーマンスで、題名通り伸び縮みがすごく、全ての出音の密度が濃くてとても素敵です。レコメン!

告知③

バックバンド”合奏”の一員として関わらせてもらっている折坂悠太さんが、過去のライブ録音を計20曲収録したアルバム『暁のわたし Rec2013-2019』をリリースするそうです。売り上げは「主に、活動初期に自主企画を開催したお店、ツアーを共に歩んだ個人イベンターさん」に渡されるとのことで、この状況下における行いとして本当に尊敬しています。

http://orisakayuta.jp/akatsuki/

自分が参加している曲も3曲入っているので嬉しいところ。自分が折坂バンドに入る前に観てすごく感動した橋の下世界音楽祭2018でのアクト2曲も収録されていたり、相当聴きごたえのあるアルバムになっている予感BINGBING。折坂さんの放つ浪漫色の妖気は実演の中でこそヒリヒリ感じられるようにも思うので、気になった方はぜひチェックです。しかし「ライブ録音」って結構特殊なものですね、結果的に完全ライブにも完全録音にもない肌触りがそこに。

これは今日聴いてめちゃめちゃ感動した曲。すごい。

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